『幽霊はあきらめない』


《モドル》

シナリオとページの担当者割り振り
@深夜の小学校。 そこには一人の幽霊がいました。 彼女の名前はナカノちゃん。 毎日、深夜の学校のトイレに現われては、人をおどかそうとしています。

Aところが、ナカノちゃんには悩みがありました。 脅かす人がいないのです。 そもそも、深夜の学校に来る人なんていません。

Bいつもいる警備員さんは怖そうなので、脅かしたくありません。 ナカノちゃんは怒られるのが嫌なのです。

Cある日、「クヌ」と書かれた首輪を付けた一匹の黒猫がどこからともなく現われました。 人ではないですが、久々の獲物なのでナカノちゃんも真剣です。

Dひとりでに開く、トイレのドア。 踊る人体模型。 漂う火の玉。

Eですが、クヌは見向きもしませんでした。 たまにナカノちゃんの方を見ていたようですが、怖がっていませんでした。 しばらくするとクヌはどこかへ行ってしまいました。

F次の日の夜、ナカノちゃんは悲しい思いでいっぱいでした。 猫ですら脅かすことができないなんて。 いままでやっていたことは無駄だったんだろうか。 これからどうすればいいのか。 そんなことを考えていると……。

G少年の声が聞こえてきました。 「ねぇ、クヌ。どこ行ったの〜?早く出ないと見つかっちゃうよ〜。もぅ、2日連続で逃げ出すなんて、ヒドイよ」 見ると、少年がキョロキョロしながら廊下を歩いています。 何かを探しているようです。

H気が付くとナカノちゃんの横には昨日のクヌがいました。 クヌはナカノちゃんの方を向くとウインクをしました。 「がんばって」 クヌはそんなことを言っているようでした。

Iどうやら、クヌが飼い主の少年を連れてきてくれたようです。 ナカノちゃんのために。 ナカノちゃんは少年をおどろかす準備を始めました。

おわり

●ページの担当者の割り振りは以下の通りです。

@:あそう

A:のなか

B:えびすだに

C:くぬ

D:ちゃお

E:きむら

F:まやなぎ

G:しいな

H:かわしま

I:みいな


デ ザ イ ン

少年と幽霊と猫



《モドル》